先日、こんなニュースがブロックチェーンゲーム(dApps)界隈で話題になりました。
#Axie 全世界初、マレーチャン@malaychan_1_ にてAxie決済でご飯食べました!!
— はやた@ Blockchain Gamer / Axie / Bitpet / ETHTOWN (@hayata_sc) 2018年5月20日
15,000円分のお会計をマレーチャンの決済担当の方と相談し、dAppsゲームAxie @AxieInfinity_JA トークンAxie2匹のお渡しによりご快諾いただきました!
PR&デジタルアセット決済!新時代の決済の形!! pic.twitter.com/UAvSLzsgTk
なんと、食事の会計をブロックチェーンゲーム(dApps)のアセットで決済するというもの。
おそらく世界初でしょう!
いやぁ、こういう新しいことを次々と発案して実行する推進力。さすがはやた氏(@hayata_sc)...!
ここで言及されている新時代の決済というワード。
確かに今ユーザー数が増えているブロックチェーンゲーム(dApps)のアセットを、通貨の代わりに食事代を支払うのは革命的だと思います。
ですが、これは本当に新時代なのか?と少し疑問が沸き上がったのでこの記事を書いてみました。
「お金」の歴史を復習しながら考察していきます。
目次
「お金」の歴史
「お金」について歴史を振り返っていて根本を知ることができました。
— fukuhara@blockchain/dApps (@fukuhara_hdylw) 2018年4月26日
・お金には3つの貨幣機能がある(価値尺度、流通手段、価値貯蔵)
・お金の歴史を辿る(物々交換→物品貨幣→金属貨幣→紙幣→クレカ・電子マネー→仮想通貨)
・3つの貨幣機能の弱点を徐々に克服していく
・その最終形態が仮想通貨! https://t.co/DWxwaHtkMa
これは、元丸の内OL玲奈さん(@reinabb3)が「お金」の歴史について書いた記事の内容をまとめた僕のツイートです。
決済について限定すると、人が物を得るためには下記のような歴史があって、現在の決済に至ります。
- 物々交換
- 物品貨幣
- 金属貨幣
- 紙幣
- クレカ・電子マネー
- 仮想通貨
ここでは、あえて歴史が一番古い物々交換をピックアップしてみます。
物々交換の意味
物々交換とは、文字通り自分の所持品を他人の所持品と交換することです。※引用元:物々交換 - Wikipedia
貨幣などの媒介物を経ず、物やサービスを直接的に交換することである。交換の基本形態である。
例えば、村や街の市場(いちば)で、芋を大量に持っている人が、服を大量に持っている人に、芋と服を交換することを持ちかけ、交換する割合やその量といった内容について合意できたら、物々交換が行われる。
重要なのは、物々交換における交換対象は交換する物と受け取る物が異なるということです。
例えば、同じ銘柄、収穫時期の米をわざわざ交換するでしょうか?
同じ物なら交換する必要が無いですよね。
物々交換する動機は、必ず自分が持っていない物と交換するという点です。
アセット決済は物々交換
さて、今回のアセットで食事の支払いをしたことは前述した物々交換に当てはめることができるのではないかと、僕は思いました。今回の場合、「食べ物」と「電子データ」という異なる物を交換しました。
つまり、物々交換をしているのでは?と僕は概念的に捉えました。
アセットはあくまでも電子データであり、通貨ではありません。
通貨で買った物です。
よって、今回の決済は物々交換と考えるのが実は自然なのかなと思いました。
まとめ
物々交換について説明をしましたが、「お金」の歴史を辿ると物々交換は一番古い決済方法です。決済方法はどんどん進化していますが、基盤となる仕組みは決済方法の起源である物々交換と同じであるような気がしました。
技術は常に進化していますし、僕らもその進化を追い続けていますが、物事のベースは実は変わらないのかもしれません。
無理やり新しいことをやろうとするのではなく、物事の起源を調べてそれを応用するのが遠いようで近道なのかもしれません。(自分に言い聞かせる。)
それではノシ